中1数学はしばらく四則計算の練習が続きます。地味でつまらないがゆえに、ここで離脱する子が多いのも事実です。中学校の勉強の内のたった1単元ですが、中学数学の土台となる単元です。中1に限らず、初めは各学年とも計算の単元を行います。「やればできる」と思っている子は多いですが、実際に徹底してやる子は決して多くはありません。いうまでもなく、数学において一番重要なのは計算力です。正確性とスピードが欠如した状態では、夏ごろから扱う方程式や関数において膨大な時間を取られてしまいます。したがって夏以降、「宿題が終わらない、やり直しにまで手が回らない、やる気が減少する、理解が及ばなくなる、点数が取れない、親や私からうるさく言われる、やる気を完全に失う…」という負の連鎖が始まることは珍しくありません。「方程式に入ってついていけなくなった」という子がいますが、そうなってしまった原因の大半は、方程式に耐えうる計算力が無いことにあります。気を抜いて、計算力を身に付けてこなかったことにあるのです。したがって、これからしばらくは計算祭りが続きますので、覚悟しておきましょう。
英語はThis is./That is.を扱っています。この辺は十分すぎるほど時間をかけて進みます。be動詞の単元では、先を見越して意識させておかなければならないことがいくつもあります。そのうちの一つが、「英文を一般化する」ということです。テキストはI am./You are./This is./What is?/He is.などと分けられていますが、それらはすべて同じルールの中で動いています。それを意識せず、「1対1対応」の勉強しかしていないと、やること・覚えることが増えてしまいます。毎年恒例ですが、中1英語は同じことの繰り返しです。私と同じように英文の構造を説明できればいい感じです。それができるまではしつこいですよ。中1の英語は「be動詞パターンの文」と「一般動詞の文」を明確に区別するための1年間です。中1文法で表現できることは決して多くはありませんが、中2以降で「伝えたい情報や感情を正しく伝える」ことができるように英文法を固めていきましょう。
理科は植物のつくりから始まります。今年の中1から光合成や蒸散の内容が中2へと移動し、かわりに動物の分類を中1で扱います。この結果、中1の生物は覚えること(分類すること)が勉強の中心となります。実験・観察問題が苦手な子でも、覚えておけば点数を取ることができるということです。実験・観察問題がないため、中1生物はこの上なく簡単です。勉強において「ただ覚えておけば点数になる」ということほど楽なことはありません。授業プリントの内容を、説明する通りに確実に覚えてください(植物のつくりはプリントの内容を理解し、図を書いたり口頭で説明したりできるようにしておきましょう)。とにかくできないことを溜めないことです。
小6の算数は分数の利用に移りました。本日は、時間や速さの変換を扱いましたが、なかなか苦戦しています。次回も同様の内容を扱います。それでも不十分であればしばらくは速さの計算にとどまります。子どもたちにとっては小数の計算に慣れている反面、分数の取り扱いの経験値が少ないため、変換がスムーズにいきません。中学の勉強を見こして、「分数の計算のほうがめっちゃ楽やん」と思えるまで経験値を積んでもらいます。
小学生の英語指導も本格的に始まりました。これまではアルファベット・ローマ字の練習をしてきましたが、本日よりbe動詞に入りました。当塾の小学英語の目的は非常にはっきりしています。「英文法」をがっつり固めることです。1年早く英文法を学習し始めるので、小学校では教わらないであろう英語のルール・ニュアンスも伝えていくつもりです。今はイマイチぴんと来なくても、中学や高校の勉強で「あのときの話は、こういうことだったんだ」と気づき、ステップアップにつなげてもらえるような内容にしていきます。ちなみに、今日の授業では「どんなときに、名詞にaをつけるのか」について説明しました。覚えていますか? 中学生でも冠詞への理解・意識は高くありません(冠詞や複数形、前置詞、代名詞などを適切に判断できるか否かは、英語の点数に多大な影響を与えます)。そういうところに今のうちから意識が向くようにビシバシ鍛えていきます。あとは、「“~する人”を表す方法」についてもちょこっと話しました(時間に追われて焦り気味の説明になってしまいましたが…)。これから嫌でも大量の英単語を覚えていかなければならないので、ちょっとでも楽になるようにさまざまな角度から英単語の話もしていきます。もう少し文法事項が進めば、リスニングもしていく予定です(完全に英検合格を見据えています)。