小6生(新中学1年生)の「中学入学直前講座」生を募集しています。詳しくは「新中1中学入学直前講座」ページをご覧ください。
小5、中1、中2生は1月からの受講がおすすめです(お問い合わせはできるだけ今年中にお願いします)。
英語の小テストは、英単語と英文のチェックテストをしています。英単語は予め30個を覚えてきてもらい、その中から12個の英単語を出題します。「毎回30個って多くないか?」と感じる方もいるでしょう。今は単語帳の1周目が終わり、2周目に入っているので30個ずつでも覚えることは可能です。0から覚える必要がなく、1度は覚えた単語たちですので、覚えられないわけがありません。ちなみに、1周目(年度のはじめ)は15個ずつ覚えてきてもらいます。1回の授業で15個、週2回の授業で合計30個ということは、1日あたり4~5個覚えていけばいいのです(そう考えると、1周目は簡単ですね)。
また、和文英訳は直近に扱った文法事項を用いて、5つの日本語を英語に直してもらいます。たとえば中2の前回の和文英訳は、次の5つです。
「私は夏よりも冬が好きです」
「私はすべての季節の中で春がいちばん好きです」
「この町ではどの建物がいちばん古いですか - あの図書館です」
「東京と福岡ではどちらが大きいですか - 福岡です」
「父が私に新しいコンピュータを買ってくれました」
比較を用いる文が4つとそれ以前の復習が1つで構成されています。今回はこの範囲の最初のテストということもあり、基本的な英文が多めです。当塾の英語授業は、基本的に1単元に3回の授業回数を費やしており、それに伴い和文英訳も3回かけて徐々に難易度を上げていっています。
これらの英単語(12問)と和文英訳(5問)をミスなく正解できれば合格です。1つでも間違えれば再テストです。3単元のsがついていないとか、冠詞を付けるべきところにつけていないなどが1か所でもあれば、再テストを受けなければなりません。「そんな小さなところぐらい許してよ」と思う子もいるでしょうが、決して許すことはありません。理由は簡単、「3単元のsをつけ忘れる」「冠詞をつけない」などの英語の間違いは、ちょっとしたミスではなく、実力の無さが生んだものだからです。実力が無ければ実力がつくまで何度でも挑戦するのは当然だからです。
基本的に、初回のテストも再テストも全く同じ問題を解いてもらいます。しかし、これには1つの弊害があります。それは「全く同じ問題が出るなら、丸暗記してしまえばいい」と考えてしまうことです。たとえば、「私はすべての季節の中で春がいちばん好きです」という文が出ると分かっていれば、文法(構造)の理解は置いておいて、とりあえず“I like spring the best of all seasons.”と覚えてしまうことです。事実、学力の低い生徒ほどそのような傾向があります。そこで、ここ最近は再テストの問題を少し変えるという意地悪をしています。
中1の初回のテストの和文英訳が
「あなたの母親は何時に寝ますか」
「私のかばんはどこですか」
「彼はどこで英語を勉強しますか」
「彼の誕生日はいつですか」
「彼らはいつ野球をしますか」
であれば、再テストでは次のように変わります。
「あなたの妹は何時に起きますか」
「私のノートはどこですか」
「あなたはどこで数学を勉強しますか」
「あなたの誕生日はいつですか」
「彼女のお兄さんはいつギターを弾きますか」
使う単語も3単元のsを使うべき問題も変わっています。問題が変化すると、単純暗記では太刀打ちできません。中1であってもこの程度の変化には対応できなくては困ります。私も困りますが、生徒本人が困ることになるでしょう。英語の実力を上げたいと思うならば、「主語は~、時制は~、使う動詞は~、冠詞は~」などとその場その場で頭を使わなくてはなりません。私の意地悪に対して、「問題が変わったから分からなかった」という情けない弁明をするのか、それとも問題が変わっても基本に忠実に組み立てられるのか。言うまでもなく、実力テストや入試問題に出てくる文章を予め把握し、覚えておくことなどできません。であれば、日ごろから文法や語法を意識した勉強をしていかなければなりません。そうすることで暗記量も少なくなり、もっと楽に点数が取れるようになるのです。