現在、夏期講習生を募集しております。詳しくはこちらの「2019年夏期講習」をご覧ください。不明点はお気軽にお問い合わせください。
今週は面談を多く行っています。その中でも当塾生の成績の伸びには興味を持たれると同時に、大変驚かれています。参考までに、当塾に入塾した生徒の成績の変化を改めて計算してみました(excelが計算してくれました)。当塾は昨年の開校ですのでデータ数は多くありませんが、この2年間で入塾した生徒の入塾直前と入塾直後の定期考査の点数を比較を示します。決して入塾前の一番悪い成績と、入塾後の一番良い成績を比較しているわけではありません。入塾前の最後に受けたテストの点数と、入塾後最初の点数の比較です。入塾前後の成績の変化のようすがわかりやすいかと思います。
塾生平均点 入塾前 → 入塾後(小数第2位以下切り捨て)
国語 68.5点 → 73.3点 (+4.8点)
数学 70.4点 → 89.8点 (+19.4点)
社会 71.5点 → 85.3点 (+13.8点)
理科 57.7点 → 83.7点 (+26.0点)
英語 69.1点 → 83.3点 (+14.2点)
合計 337.4点 → 415.4点 (+78.0点)
また、他塾からの転塾生の成績比較もしてみます。転塾前最後の点数と、転塾してから最初の点数の比較です。他塾に通っていた転塾生全員が、当塾に移った途端に以前の塾での成績を超え、いきなり自己最高点をとっています。
転塾生平均点 転塾前 → 転塾後(小数第2位以下切り捨て)
国語 69.0点 → 74.7点 (+5.7点)
数学 72.2点 → 91.0点 (+18.8点)
社会 76.7点 → 82.7点 (+6.0点)
理科 58.5点 → 81.2点 (+22.7点)
英語 74.5点 → 89.0点 (+14.5点)
合計 351.0点 → 418.7点 (+67.7点)
塾生にはうるさいぐらいに言っていますが、勉強ができるようになるためにはじめにすべきことは、勉強時間を増やすことです。英単語暗記も、計算練習も、文章読解も、勉強時間をこなせばこなすほど上達していきます。勉強しなければ成績が上がらないと分かっているはずなのに、さまざまな言い訳を盾に逃げ回っていていませんか? 「条件がそろうまで待つな」と昨日の授業で伝えました。子どもたちは、条件がそろうまで勉強に力を入れようとしません。「今日は部活があったからまたあとにしよう」「学校が早く終わったときにやろう」「今日は買い物に行くから今度にしよう」など、勉強するための条件がそろわないことを言い訳に、目の前の課題から目を背けます。では、部活がなかったり、用事がなかったりすると勉強に手をつけるかというと、次は「今日は部屋の片づけをする」とか「今日は部活の疲れをとる日にする」などと新たな言い訳をつくりだすのです。つまり、「条件がそろったら…」とっても、その「条件」は子どもたちの都合によって何とでもなるものなのです。ではどうするべきか。いい条件がそろうことなどめったに無いのですから、どんなとき、どんな日でも当たり前に勉強することを習慣づけることです。言うなれば、勉強をルーティン化することです。部活があっても課題はその日のうちに終わらせる、用事があっても英単語の暗記を15分間する、疲れているときでもすぐに終わりそうなものは済ませてしまうなど、どんな条件でもやるべきことを淡々とこなしていくのです(とはいっても、それが難しいのですよね。こればっかりは幼いころからの取り組み方や取り組ませ方がカギを握っています。小学校のときに言い訳ばかりして勉強から逃げていた子が、中学になって劇的に変わることはありません。一方、宿題はその日のうちに済ませる、提出物は期限までに出すなど、小学校のときに当たり前の勉強態度を身につけておくと、中学校でもそれを当たり前だと思えるようになります。宿題を溜めている自分や提出物を出さない自分の行動に罪悪感を感じるためです)。
当塾は決して多くありませんが各教科の宿題があります。それに加えて、小テストの勉強もしなければなりません。淡々と課題をこなしていかなければ負の遺産(再テスト)が見る見るうちににたまっていきます。今日も天気は悪いですが、数名の生徒が再テストを清算するために塾に来ています(が、わざわざ大雨の日に再テストを受けに来なくてもよいですよ)。塾に入りさえすれば自ずと成績が上がると思っていませんか?自ずと英単語を覚えて、自ずと計算力がアップして、自ずと文章が読めるようになると期待していませんか?塾に入るだけで成績が上がるのであれば、世の中の塾通いをしている子はみんな成績アップしています。ところが現実的には「塾に通っても成績が上がらない」ことがあります(原因は大きくは塾の指導の問題と生徒のやる気の問題です)。成績が上がらない塾も多い中、当塾生の成績が伸びているのは、塾生の頑張りによるところが大きいのは間違いありません。私から出された課題や指示をサボることなくやろうとしてくれています。ですから、成績の伸びだけを見て「ここに入れば成績が上がる」と安易に考えないでください。生徒には努力することを求めます。努力とは勉強時間や徹底の度合いです。ただし、努力しても結果が出ないと意味がありませんので、生徒たちの努力がより結果に結びつきやすいように勉強の優先順位や考え方、問題との向き合い方、対処方法など伝授するようにしています。ただ「努力しろ」というのではなく、結果が出る努力をさせるのが学習塾の大きな仕事だといえるでしょう。