2024年6月20日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

高専の社会は解くべし!

現在、春期講習生を募集しております。詳しくは、こちらをご覧ください。

       

昨日、国立高等専門学校、いわゆる高専の入試が行われました。当塾から受験する生徒はいなかったのですが、毎年、高専の入試問題は必ずチェックするようにしています。なぜなら、高専の入試問題がなかなかいいからです。高専の入試問題は、実験や資料の分析問題を思う存分演習できるうえに、私立高校入試と違って、教科書内容を越えることがないので、県立高校の受験者に安心して解いてもらうことができます。その中でも、県立高校の受験者には社会の問題を解くことをおすすめしています。

     

高専の社会の問題はすべて記号選択です。語句を答える問題や記述問題は一切出題されません。ひょっとすると、「記号選択だから簡単じゃないの?」と思われるかもしれませんが、それは全く的外れな考えです。確かに、記号選択問題の中には単純に知識の有無を問う問題もあります。たとえば、2018年の福岡県高校入試では、7世紀に建てられた建築物を、平等院鳳凰堂、法隆寺、東大寺、延暦寺の中から選ばせる問題が出ましたが、この問題は7世紀という時代感覚を把握しているか、あるいはそれぞれの建築物のできた時代を知っているか、ただそれだけのことしか問われていません。ゆえにこの問題の正解率は90.9%で、昨年の社会の入試で最も正解の割合が高い問題でした(約9%の受験生が間違えたということにも少し驚きますが…)。では、高専の問題はというと、先の法隆寺を選ばせる問題のようにただ単に暗記した知識を吐き出すような問題は1問もありません。解答を出すまでに、表やグラフを分析したり、計算があったり、説明文と図を照らし合わせたり、複数の知識を組み合わせたりしなければいけない問題ばかりが並んでいます。簡単に言うと、「解くのが面倒くさい」と思う問題です。

      

そして、福岡県の社会の問題もここ数年で解くのが面倒くさくなっています。昨年の入試では社会が5教科の中で最も正答率が低かったことからも、社会では点数がとりにくくなっていることが分かります。そもそも社会を甘く見て、社会の受験勉強にかける時間が不足していたという原因はあるでしょうが、それを差し引いても、はっきりと難化傾向を示しています。特に地理では地図やグラフなどの資料が必ず出てきます。自分の中の知識とそれらの資料を照らし合わせて解答を導くことが必要となります。資料をしっかり読むと、実は地理の深い知識がなくても解ける問題が多いのですが、中学生にとっては「資料を読む」という作業になかなか高いハードルがあるようです。ちなみに昨年の地理の問題11問の得点率は以下の通りです。

69.8%、34.5%、84.0%、50.2%、49.8%、48.2%、50.4%、44.6%、54.9%、58.7%、35.0%

50%前後の割合の問題が多い印象を受けますが、ひょっとすると、「資料を注意深く読める受験生」と「資料を読まない、読もうとしない、読む気が無い受験生」で二分されているのかもしれません。

        

入試でいきなり複数の資料を読み取ることは不可能です。練習段階で、複数の資料を読み取る練習を積んでおかなければなりません。もちろんここ数年の福岡県の過去問でも構いませんが、それをもう解き終わってしまった、またはもう少し歯ごたえのある問題を解きたいと思うのであれば高専の問題をおすすめします。福岡県の過去問に慣れてしまっている場合、高専の問題と対峙すると、いかに自分の読みが浅いのかを痛感させられます。ホームページでは3年分の過去問を見ることができますので、ぜひご覧ください。入試まで20日を切りましたが、まだ実力を伸ばすことはできます。以前も書きましたが、試験が始まる直前まではあがいて、もがいて、1点でも多くとるためにやれる勉強をやり尽くすべきです。「入試が近いから、勉強時間を減らして、リラックスする時間を増やそう!!」なんてことを言っている間に、自分の順位は相対的に落ちていきます。合格のために何かできるのは、受験が終わるまでです。これから2週間でやるべきことを考え、やれることに全力を注いでください。

          

        

         

(すこし話は変わりますが、受験生をはじめとする中学生は、一問一答形式で簡単に答えが出るような問題の方を好む傾向があります。理由は簡単で、知っていれば短時間で正解できるからです。サクサク解いていけるので、勉強にもリズムが生まれます。中3の数学では初めに展開や因数分解を学習するのですが、それらは慣れれば問題を見た瞬間に手が動きだすぐらいになるので、悩む時間や手が止まる時間が少ない分、勉強や宿題がはかどります。もちろん演習量によって解答までにかかる時間は異なりますが、展開や因数分解ができない生徒というのはほとんどいません。それに対して、2次方程式の文章題や1次関数の文章題では、問題を読み取ったり、解法を導き出す方法や手順について悩んだりする時間が生まれます。相対的には動きが止まって見えるそのような時間を苦痛に感じる生徒はすぐに思考することを諦めてしまいます。ゆえに基本計算や基本知識の暗記という作業以上に、方程式や関数の利用という思考力・判断力を問う問題ではちょっとやそっとでは埋まらないほどの学力差が生まれてしまうのです。どちらかと言えば学校の定期テストも知識詰込み&吐き出し型の問題出るがゆえに、誰でも短期間でみっちり勉強すれば点数が取れてしまいます。定期テストの点数がよければ、それだけの思考力や読解力があると誤解してしまいます。たとえば、国語の定期考査では読解力がはかれません。何回も読みこんで知っている文章が出ますし、試験時間の割に問題量が多いので、いちいち文章を読んで、その場でキーワードを探し、つなぎ合わせて解答をつくることなど不可能です。問題をつくる側も、問題を解く側も、「予め教科書の本文と授業中にふれたものとワークの問題をすべて頭に入れている」という前提で定期テストというものが行われるのです。そして、いざ実力模試を受けてみると、問題に歯が立たず、結果も想像とは全く違ったものとなります。普段の勉強では、知識を詰め込んで吐き出す勉強はしていても、一つひとつの問題を深く思考したり、文章を論理的に読み解いていったりという勉強をしていないので、総合力をはかる実力模試で点が取れないのは当然です。であればできるだけ早く、受験に通用するための実力を鍛えるための勉強に移行するべきです。受験勉強は中3から始めるものではありません。ましてや、部活を引退してから始めようなどもってのほかです(ゆとり時代の入試は知識をかき集めさえすれば点数が取れるのでそれでもよかったかもしれませんが…)。勉強は早く始めれば始めるほど有利になります。学習塾に中1クラスや小学生クラスがあるのは、中1や小学生の段階で、確実に理解し、身につけるべきことがあるからです。そのときに理解するべきことを逃してしまえば、あとからやるべきことの多さに苦しむばかりか、理解のための十分な時間や演習量が確保できないため、無理やり詰め込んで理解した気になっていしまうか、それともさらに勉強が嫌になってしまうかのどちらかでしょう。早い段階から塾に通うと、入試を意識した指導のもと、理解不足のツケを将来の自分に先送りすることなく、思考力や読解力を鍛える訓練を十分に積むことができるので、あとから塾に通う子以上に実力が高くなるのは当然です。さて、話が今一つまとまっていませんが、ここまでの文章でいったい何が言いたいのかというと、それは「この春からの入塾をお考えであれば、ぜひ当塾をご検討ください」ということです。お気軽にお問い合わせください。)

        

        

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。