2024年3月4日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

思考のない勉強はつまらない

春期講習生を随時募集しております。詳しくはこちらをご覧ください。

     

成績を伸ばす学び方には2通りあります。「面倒なところを省いて結論だけを暗記するやり方」と「なぜ、どうしてを積み上げていくことで結論を理解するやり方」です。結論だけを暗記するやり方は、ただ覚えればよいので勉強の時間が短縮できます。定期考査対策などで8割程度の得点を取ろうと思えば、思考をすっ飛ばして、教科書の太文字やワークの問題と答えを暗記してしまう勉強で十分です。また、結論に行きつくまでの過程が理解できないという子もいます。たとえば、塾では数学の「解の公式」に行きつくまでの過程(解の公式の証明)を説明しますが、それを完璧に理解できる中学生はあまり多くありません。やっていることは数字も文字も変わらないのですが、文字になった瞬間、理解がストップしてしまいます。であれば、理解できない過程を飛ばして、「解の公式」という結論部分だけを暗記して、数字を当てはめる練習をして、身につける方が手っ取り早くなります。数学以外でも学力層の低い子に対しては、「公式だけ覚えればいいよ」「答えだけ覚えればいいよ」という指導が行われているのが事実です(特に個別指導において)。

      

子どもたちは、「超簡単なやり方」というものを知りたがります。学習塾に通うと「超簡単なやり方」を知ることができると思っている子も多いでしょう。確かに、思考の過程を省いてもよいのであれば、少ない手数で解答にたどり着くことができるやり方というものが存在します。たとえば、中1の数学で学習する「円錐の側面積(展開図のおうぎ形の面積)」の計算には、「母線×半径」というものが存在します。これを用いれば、1回の掛け算だけで答えが出ることになります。ですが私がこの部分の指導をするときには、基本的にはこれを教えません。あくまでもおうぎ形の面積は円の面積との割合で求めるべきだからです。これが正しい考え方だからです。おうぎ形の面積は「母線×半径」で求めることができるならば、それで十分ではないか、と考える方もおられるでしょう。しかし、考えることをあきらめ、中身も意味も知らない計算を平気で使っている子どもたちに対しては、「本当にそれでいいのか?」という視点を決して忘れてはならないと思うのです。

      

2018年度の福岡県の高校入試では、数学で「相対度数を使ったほうがいいのはどんなときか」という問題が出ました。理科では、基本的な実験の結果から木炭電池のしくみを考えさせる問題が出ました。特に理系科目ではただ数字を当てはめて計算したり、公式を覚えていたりでは通用しなくなってきています。それは2020年度から始まる共通テストの数学や理科でも顕著に表れています。しかしながら何も特別なことをする必要はありません。単元の学習をするときに、いちいち「なぜ」「どうして」を考えるのです。考えながら勉強することで記憶にも残りやすくなり、ほかの単元の知識とつながりやすくなります。入試では見たことがない問題が登場することがありますが、そんなときでも基本に立ち返って考えることで、解決までの道のりが見えてきます。そしてなによりも、ただ結論だけを無機質に暗記するよりも、自分の頭で思考をめぐらして理解していく方が楽しいじゃないですか。

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