2024年9月8日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

中1の勉強ほど確実に

中1の英語では、まず始めに「現在形」というものを扱います。たとえば、 I have a pen. / You are from Japan. / He sings a song. のような文です。中学校での英語の勉強が始まって8か月経ちましたが、結局はbe動詞の現在形、一般動詞の現在形しか学習していないと言ってもいいでしょう。8か月間、ひたすら同じことを繰り返しているのは、そこが英語学習の基本であり、そこを抜かして英語学習を進めても、学力が破綻するのが明らかだからです。塾でも、中1に関しては、一般動詞の現在形、be動詞の現在形の文を、最初から最後まで、完璧に書けるようにする練習を繰り返しています。その中で、名詞の複数形や冠詞、疑問詞も使えるようにするようにしています。大事なのは、複数形になろうが単数形になろうが、疑問詞を使おうが使うまいが、文の並び(作り方)が変わることはないことを「英語の常識」として中1の初めに叩き込んでおくことです。Do you know this?も、Does he know this?も、同じものとしてとらえる実力が必要なのです。単に主語が変わって、それに伴ってsを付けただけであり、文の語順が変わることはないのです。もし、主語があなたから彼に変わっただけで、語順やら使う単語やらを変えなければならないならば、そんな面倒な言語を誰が使うでしょうか。英語が世界の共通言語として使われているのは、文法ルールが単純であるからです。1つの文の形を身につけてしまえば、何十、何百もの表現が可能です。基本的な一般動詞の現在形の疑問文を書けるようにすれば、主語が何になろうとも、疑問詞を付けようとも、あるいは過去形になろうとも、全く恐れることはありません。もちろん、英語学習の中ではじめて、疑問詞をつけなければならない問題に出会った瞬間は英文が崩壊することもあるでしょう。主語がthe dogになった瞬間に思考停止することもあるでしょう。しかし、こちらが英文のつくり方を示し、書いて見せてあげたときに、「なーんだ、今までと一緒じゃん」「ただ文頭に疑問詞を置いたり、DoをDoesにしたりするだけでいいんだ」と思えることが重要です。新しく学習する知識を、全く別物だととらえるのではなく、これまでに学習した知識の一部、あるいは応用だと考える(あるいは単純化していく)ことで、覚えなければならない量は激減します。学習することを雑に頭に入れるのではなく、これまでの知識と比較し、体系化して頭に入れておくことが、勉強を少しだけ楽にする秘訣です。勉強の仕方が分かってくると、それは必ず成績へと反映されます。

 

しかし、このような学習をするためには欠かせないことがあります。お分かりでしょうか。先のように「なーんだ、今までと一緒じゃん」と思えたのはなぜでしょうか。それは、ある単元の学習より前に学習した内容を押さえていることです。3単現のsが付く文が書けない子は、そもそも3単現のsが付かない文を適当に乗り越えた可能性が非常に高いです。何も考えずにdon’tをつけ、Doを先頭につけ、最終手段として英文を丸暗記してきたのではないでしょうか。もちろん勉強において、暗記することは欠かせません。英単語の暗記は避けて通ることはできません。しかしながら、英文をただ丸暗記することは、定期テストなどのその瞬間だけはいいかもしれませんが、高校受験、大学受験、資格試験などの先まで考えたときには、遠回りになってしまうやり方です。英文を暗記するならば、必ず文構造の理解を先に行い、その後に暗記を行うことです。暗記先行型で行くと、入試で出題されるさまざまな文に対応できなくなってしまうからです。話を戻しますが、ある単元を身につけるときには、その単元だけ学習していてはいけないのです。その単元の前提となる単元が崩れているならば、その崩れた部分を修復してから、積み上げなければなりません。中身がスカスカな土台に、慎重に知識を積み上げても、いずれ土台が知識に押しつぶされます。3単現のsの前に、基本的な一般動詞の文をつくる練習を十分積んでおけば、3単現のsも一緒だなと思えますが、前提を飛ばしていきなり3単現のsの文をつくろうとしても、基本が無いと「暗記で乗り切ろう」「Heで始まるときは、sを付ければいい」という浅はかな解決策をとることになるでしょう。

 

中1の英語では現在進行形を扱っていますが、授業の中では大した指導はしていません。授業の中で話してるのは、進行形の形と訳と時制の感覚ぐらいです。いちいち疑問文や否定文(疑問詞を使うものも含めて)に時間を割いていません。なぜなら、中1の初めに扱うbe動詞の基本と全く一緒だからです。最初にbe動詞を使えるようにしておけば、進行形も、受動態も、There isも同じです。勉強の悩みも、覚えることも半減するのです。多くの学習塾が中学1年生のクラスを設置しているのは、中1のときにキチンを学習するべきこと、身につけるべきことがあるからです。小学生のクラスを準備している塾は、小学生の時に身につけるべきことを、中学校に先送りしないためです。当塾は、中1のクラスから設置しています。中1から学習内容を正しく、丁寧に、確実に身につけていけば、どんなに福岡県の入試が難しくなろうと、もはや敵なしだと思っています。ご家庭によって事情は異なるでしょうが、可能ならば中1の初めから塾に通うのが理想です。それは当塾でなくても構いません。できるだけ早い段階から、段階的に学力を積み上げてくれる塾、成績の上がる塾を探してお選びください。それは現中1生、中2生であっても同じです。学習の遅れや知識の不足を補うなら、早く取り掛かることです。「中3になったら」ではなく、早く取り掛かることで、できることもも補えることも増えます。時間には不可逆性がありますので、今日やらなかったことは明日以降に引き継がれるのです。

 

新中1(現小6生)向けの講座を年明けから開講する予定です。内容は中学の先取ではなく、小学校の勉強の総復習です。中学の勉強でつまずかないように、はじめに小学校での穴を補修していきます。小6の1月~3月の間にやるべきことは、中学校の勉強をちょっとだけかじって優越感をもつ勉強ではなく、これまで小学校の勉強で置き去りにしてきたものを集めて整理することです。中学の勉強は、中学の間に何とかなりますが、小学校に置き忘れてきた知識を取り戻すのはそう簡単なことではないのです。近いうちに詳細を出しますので、ご興味があればお問い合わせください。あわせて、現中1、中2生の募集もしています(詳細はこちらからどうぞ)。お気軽にお問い合わせください。

 

 

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