近隣の中学校では本日から学校が再開したようですが、当塾は日程の都合上、8月いっぱいまでは「夏期講習」という名目の授業を行っています。「夏期講習だから楽しい授業を提供する」や、「通常事業にもどるので気合を入れなおす」などということは全くありませんので、いつから通常授業に切り替わっているのか生徒たちは気づかないでしょうが、とりあえず8月いっぱいは夏期講習、9月の授業からは通常授業となっています。この点、在塾生には9月からの授業時間、初回授業日を載せたプリントを渡していますのでご確認ください。再テストが溜まりに溜まっている夏期講習生も、8月いっぱいは再テストを行っていますので、「再テストを残していくのは、自分のプライドが許さない」と思われる場合は受けに来てください。
さて、昨日は中3生の模試を行いました。夏期講習前から参加した生徒は当塾での初めての模試でした。当塾の夏期講習は、中3内容をひたすら消化することに注力したため、模試の対策などは一切行っておりません。それは当然と言えば当然なのですが、中には塾生に点を取らせようと、類似問題を解かせて対策を行う塾も指導者もいるものです。もっとも模試があるたびに対策しているとキリがありませんし、模試は現在の学力や知識の欠如を身をもって知ってもらい、これまでの適当な勉強を反省する機会であるべきです。下手に点数を取らせて、下手に実力を過信することなどあってはなりません。生徒によって違いますが、言われたことをこなしている生徒は着実に点数が上がっていますし、そうでない生徒はとてつもなくヤバいといった状態です。そろそろ私の言うことが、点数に直結するのだということが分かってきましたかね。
ここ最近、生徒はこちらが言っていることを、自分からメモするようになりました。はじめのころはただ話を聞いて、覚えたつもりになっていて、後から質問すると答えられないという状態が続いていましたが、夏期講習で何度も言われたせいかメモを取るという行動を起こす意識が高まったようです。しかし、今度はメモを取って覚えた気になっています。言われたことをただ書く、ただ写すというのは、勉強をやっているようで全く頭を使わない作業です。小学生の漢字の宿題で、10回、20回書いても全く覚えていないのと同じですね。書くという作業に、「絶対に覚えるぞ」という意識が付随しなければ、シャーペンの芯を無駄に消費することになるだけです。これから生徒は私からのプレッシャーだけでなく、時間というプレッシャーを受けていくことになります。時間は有限なのですから、その時間を有効活用できる人が合格に近づくのは目に見えています。学校で、塾で勉強したことを、後から復習して身につけるということは重要なことなのですが、それ以前に、習ったそのときに理解してしまうことが大切です。そのときに身につけてしまえば、その分の復習の時間が浮き、別の弱点克服に努めることができます。
私は、青凜館という塾は「勉強部」だととらえています。学校の野球部やバレー部と同じような部活動です。なぜか、「勉強を必死にやる」「長時間の勉強をする」「毎日勉強をする」というのはネガティブに捉えられがちです。特に子どもは、頑張っている人に白けた視線を向けがちなので、「勉強を頑張る=ガリ勉=否定的」という考えがあるように思います。しかし、それはとりもなおさず大人にも言えることです。「あの子は中1から塾に通ってる。そんなに早く始めなくてもいいんじゃないの。あまり早く始めると、勉強が嫌いになるんじゃないの。」などと考えたことはありませんか。勉強を頑張ることに対して白けているのは子どもだけではないのです。部活であれば中1から継続して技術を身につけていくのが当たり前であり、それが賞賛されるのに、どうして勉強だけは…。最近はこんなことをよく考えています。
明日、明後日まで夏期講習は続きます。なお、8月31日(金)は完全に休館となります。私も1ヶ月以上ほぼ休みなく塾にいましたので、たった1日ですがリフレッシュ休暇を頂きます。塾には来ないでください。電話にも出られません。最近は日程を確認していない人が目立ちます。塾のオープン時間、講習の日程など、自分で確認できるようにあらかじめプリントを渡しているにもかかわらず、どうしてそんなことが起こるのでしょうか(さらに日程に関するプリントは、生徒本人と保護者の方が把握できるよう2枚渡すようにしています)。それでも確認しない人は確認しません。確認せずに、間違ってしまったときは、そのときどうにかすればよいとでも思っているようです。大人の世界において、確認しない人には懐疑心が生まれます。もし、それで失敗しようものなら、「信用できない人間」という烙印を押されます。塾生を見ている限り、確認することと成績との相関関係は多いにありそうです。何度も言いますが、8月31日は塾は開いていませんのでご注意ください。では明日の勉強部の活動に向けて、もう帰ります。