2024年11月2日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

自分を変える夏

本日より夏期講習がスタートします。開校して間もなく、実績もない塾に期待をよせていただき、夏期講習を申し込みいただいた方もいます。その期待に応えるべく、指導をしてまいります。分かりやすい授業をするとか、小テストを実施するとか、私がすべきことはいろいろあるのですが、その中で最も重要な仕事は、子どもたちに「勉強しなさい」と言い続けることだと思っています。「勉強よりも大切なことがある」「勉強は中3になったら頑張る」などと軽く考えている子どもたちにきちんと現実を見せつけて、「勉強をしなさい」と言って、勉強させるのが塾の役目だと思っています。

 

偏差値50そこそこの子は映像授業塾に通ってもなかなか成績が上がりません。それはなぜでしょうか。それは、そこには強制力がはたらかないからです。自分が勉強したいときに勉強して、宿題をやらなくても何も言われない、授業中にぼーっとしていても大丈夫という環境では成績が上がるわけはありません。映像授業塾に通うのであれば、偏差値60以上、また自分自身をコントロールできる自律した子でないと難しいでしょう。また個別指導塾では指導するのがアルバイトとなることが多いため、簡単に生徒の機嫌取りに走ってしまうことがあります。生徒からの評価によって時給が決まることもあるため、生徒により良い印象を与えることを目指します。もし生徒にお説教でもしようものなら、生徒からの評価は下がり、最悪の場合「先生との相性が合わないので、ほかの先生に変えてください」ということになりかねません。残念ながら青凜館では指導者を変えてあげることができません。私は生徒からの評価で時給が決まるという立場ではありませんので、成績を上げるためには生徒が嫌なことでも言うべきことは言っていきます。その代表的なものが「勉強しなさい」となるでしょう。生徒が、「この塾に入った以上、勉強せざるを得ないんだな」ときちんと理解するまで言い続けます。

 

また、中3はもちろんですが、中2・中1にも様々な課題を課しています。他塾と単純比較はできませんが、やるべきことは割と多いほうだと思います。それはひとえに勉強をできるようにするためです。例えば中2で学習する連立方程式というのは福岡県の入試に高い確率で出題されます。そして連立方程式を学習するのは中2のこの時期のみです。中3になると、問題を解く中で連立方程式をつかうことはあっても、基本から学ぶ機会はありません。であれば中2の今の段階である程度のレベルまで実力を高めておかなければ、残念ながら入試には太刀打ちできません。中3の入試演習になって「連立方程式解けませーん」「連立方程式の文章題なんて習ってませーん」なんて言っているようでは話にならないのです(連立方程式の文章題ができないのは、決して中2の勉強だけに問題があるわけではありません。中1のときに学習した文字式や一次方程式を雑に学習したことにも原因がある場合も多々あります)。中2の内容は中2のうちにきちんと身につけておくためにも、夏期講習ではしっかりと復習をしてもらいます。

 

先日、授業を体験した子が、青凜館の印象を「勉強ばっかりの塾」だと言っていたそうです。その通りです。例えば飲食店で食券を買って、食事を注文したのに、水だけ飲んで帰る人はいません。歌手のコンサートを見に行って、コンサートが始まっているのにそこでイヤホンをつけて携帯ゲームをする人はいません。では、塾にそれなりのお金を払って、そこで勉強しないことがあるでしょうか。食券を買ったら食べるのが当然、コンサートに行ったら歌を聞くのが当然、塾に入ったら勉強するのは当然です。塾では勉強するに決まっています。あとは程度の問題です。勉強するにしても、学校の授業レベルと変わらない塾もあれば、生徒のペースに合わせることを売りにしている塾もあります。子どもたちがワイワイはしゃいでいる塾もあれば、授業中に英語の歌を歌う塾もあれば、みんなでゲームをする塾もあります。指導者がどうでもよい話を垂れ流す塾もあれば、授業を休んでも何も言われない塾もあります。そして青凜館のように勉強しない子にうるさく、やるべきことをやらないとグチグチ言われる塾もあります。塾なんてこれだけあるのですから、その中から、「ここだ!」というものを選んだらよいのです。それが資本主義の原理なのですから。

 

青凜館には、頭が天才級に切れる子はいません。みんな普通の中学生です。普通の人間が成績を上げようと思えば、まずは量をこなすしかありません。天才は1回で理解できますが、普通の人間は何度も何度もチャレンジして、少しだけできるようになるのです。勉強をできるようにする簡単な方法は、「できるようになるまでやめないこと」です。勉強を始めてすぐはできないことばっかりで嫌気がさすでしょう。勉強が苦手な子は、勉強ができない自分と向き合いたくないから勉強が長続きしません。家で勉強するときに、1時間すら机に座っていられない子は数多くいます。勉強をする間は大きなストレスがかかりますが、勉強をやめてしまえば不快感は消え去ります。であればさっさと勉強をやめて、スマホでLINEのやりとりをするほうが充実感を感じるでしょう。しかしそのことが未来の自分の首を絞めていることには、中学生はなかなか気づきません。とりわけ中1・中2であれば、危機感がないため、将来の可能性の減少よりも、今勉強するときに感じるストレスの方が自分にとってはよっぽど大問題です。成績を上げたいのであれば、できない自分に嫌気がさしたからといって勉強をやめてはいけません。成績が悪いのは、生まれつき才能がないからではありません。これまで、様々な言い訳をつきながら、途中でやめてしまったり、勝手な理由で諦めたりしてきた結果です。部活や、親や、家庭環境や、学校の先生に責任転嫁する前に、自分自身ができるようになるまで時間をかけて取り組みなさい。青凜館の夏期講習を機に、「できるまで取り組む」ことができる中学生になってほしいと思います。

 

なお、夏期講習中は授業が詰まっていますのでなかなかブログの更新ができないと思われます。朝から夜まで目の前の子どもの指導に注力させてもらいますので、不定期の更新となることはご容赦ください。

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