2024年10月9日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

ダメダメな中3生

うちの中3は英語が全くダメです。学校の定期考査はそこそこ点を取れていますが、入試レベルだと全く太刀打ちできません。それは中1・中2の文法をサボったからにほかなりません。be動詞と一般動詞を使い分けていない、それぞれの疑問文がつくれない、疑問詞を使えない、三単現のsを使えないなどです。サボってしまった事実はどうしようもないため、これから人並み以上に努力して、欠けている部分を補っていくしかありません。中3夏期講習の英語は本来であれば、中3内容を先に進める予定でしたが、予定を変更して中1・中2英文法の総復習から始めます。きちんとした蓄積がなければ、これから学ぶ分詞・関係代名詞・間接疑問文などには歯が立たないからです。多少時間を使ってでも、中1・中2の英文法の正しい考え方・使い方を身につけさせるのが、この先を見通しても効率的だと判断しました。堅固たる英文法の力がなければ、英語の入試はどこかで諦めなければならなくなります。リスニング・長文読解・英作文などやるべきことは山積していますので、ここにきて英文法を一からやるのはあまりにも情けないと感じながらも、現状の生徒の実力を鑑みるとやるしかありません。

 

英語だけではありません。数学では計算が遅い、平方根でいまだに負の値を忘れている、グラフを書きなさいという指示を守らない。国語では本文を最後まで読まない、質問の意味を正確に捉えようとしない、解答欄を最後まで埋めない。基本的なところで「全く話にならない」という箇所が数多く見られます(とりわけ昨日の授業ではありえない間違いや努力不足が多く見受けられました)。残念ながらこの地域(近隣の中学校)は学力が高いとはお世辞にも言えません。中学校という狭い世界の中でそれなりに良い成績を取ったり、成績上位に位置していても、世間一般の中学生からみればそれほど突出してはいないでしょう。むしろ平均的な中学生よりも理解・知識は無いかもしれません。入試で点数を取りたいならば、常に「入試レベル」で物事を考えるべきなのです。「中学校では…」などという低い次元で物事を考えているうちは大きな飛躍はありません。分からない問題があったときに「分からないから解かない」とか「分からないから空欄でいいや」というのはお子ちゃまの発想です。もし入試で分からない問題にであったら、合格のために必死で考えるはずです。であれば練習の段階から、「この問題が入試に出たらどうしよう」とか「入試に出るかもしれないから意地でも解いてやろう」というのがなければ入試問題を解けるレベルまで実力を高めるのは難しいでしょう。練習でできなかったものが、本番でいきなりできるわけがありません。練習で一人で解けなかったものが、本番で一人で解けるわけがありません。授業で私が説明したものを聞けば、何となく一人で解けた気がするかもしれませんが、それは完全なる思い込みです。練習で一人で解けて初めて、本番で一人で解けるのです。間違っても授業だけ聞いて分かった気になってはいけません。そのために、宿題の問題を自力で最後まで考える、授業後に授業で解いた問題を自力で解きなおす、自分で類似問題にチャレンジするなどということが欠かせないのです。

 

高い壁があったときに、「何としてもやってみせる」と考えるのか、「どうせできないだろう」と考えるのか、この意識の違いは子どもたちの深く大きな学力格差につながります。生徒が学校の大量の夏休みの宿題をもらってきた後、生徒に「8月4日までに終わりそう?」と聞くと、返答は概ね二通りに分かれます。「大変ですが、終わらせます」というものと、「いやー、難しそうです」というものです。そもそも塾では、「学校の宿題は8月4日までに終わらせなさい」、と予め指示を出しているわけなので、何があっても終わらせることを目指さなければなりません。それに塾では8月4日までは授業時間を減らして、学校の宿題の時間を25時間確保していますし、週2日は授業は休みです。時間はあるにもかかわらず「終わらせます」と言えない生徒を見ると、本当に来春に受験する気なのかなと疑ってしまいます。受験生としての意識があろうとなかろうと、青凜館に通う以上は成績を上げるためにやるべきことはやってもらいますので、そのつもりで暑い熱い夏期講習を乗り越えていってください。

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