2025年3月20日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

自分のことなんだよ

昨日の学習会の中で、ある英語が苦手な生徒A君のために、試験範囲のプリントを準備する際にこのような会話がなされました。

 

私:試験範囲ってProgram3までだよね?

A:あぁなんか短くなりました。

私:どこまで短くなったの?

A:・・・(自分の試験範囲表を確認するも、訂正していない)。

私:じゃあこの「Listening & Speaking」は入っているの?

A:たぶん入ってたと思います。

私:学校のワークの「Listening & Speaking」のページはやったの?

A:そこは先生からやらなくてもいいと言われました。

私:テストに出るのに、やらなくてもいいって言われたの?(テストに出るのに、やらなくていいというようなことがあるでしょうか。いや、ないでしょう。)

A:・・・。

私:そもそも先生から「〇ページまでが試験範囲です」って言われなかった?

A:・・・。

私:学校の先生が君のクラスだけ発表していないの?それとも君が聞いていないの?

A:ぼくが聞いていないかったんだと思います。

私:じゃあ試験に出るか出ないか分からない「Listening & Speaking」の勉強はするの?しないの?

A:します。

私:英語のワークは持ってきたの?

A:持ってきてません。

私:・・・(明日試験なのに、ワークを持ってきていないことに驚き、声が出ず)。

 

いろいろ突っ込みどころはありますが、とりあえず言うことは一つです。成績を上げる、テストでいい点を取るというのは、誰のためでもなく自分自身のためだということ。試験範囲が変わろうと、私も、保護者の方もどうってことありません。変わろうが、変わるまいが大人は痛くも痒くもないのです。試験範囲が変わって影響を受けるのは、子どもたちのみです(にもかかわらず私のみが試験範囲に執着していました)。その子ども自身が試験範囲に鈍感であろうものなら、それは一体誰のための勉強なのか分からなくなります。ひょっとしたら同じように、試験範囲の変更を自分のことととらえることができない子が学校に多くいるの居るのかもしれません。まあそれはない話ではないでしょう。実際この生徒も、「Listening & Speaking」が出題されても、されなくても、それに気づくことなく中間考査が終わる予定だったのです。しかし、そこの低い意識の中にとどまってはいけません。それではこれまでと何ら変わりがないじゃないですか。より実力を上げるためには意識を変えなさい。そして具体的な行動に移しなさい。今回の試験範囲の問題も、ただ単に発表されたときにメモをすればいいだけの話です。それをやらないから試験前日にグチグチ言われることになったのです。普通の大人は、「次から気をつける」などという言葉を安易に信じません。そこに行動が伴ったとき初めて、「変わろうと頑張っているな」と思ってくれます。

 

この子だけでなく、すべての塾生が現状の実力以上の目標を掲げて勉強してきました。「本当にその点数取る気ある?」と思うようなことも多々ありますが、彼の中では頑張ったほうでしょう(あくまでも彼の中で)。本人も、450点とって、親から「なかなか頑張ってるじゃないか」と言われたいといっていました。それが今回になるか、次回になるか、1年後になるかは分りませんが、それもこれも自分の努力次第です。明日、試験終了したら対策学習の振り返りを行います。本人に時間をかけて自省してもらいます。それが次への第一歩です。

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