2024年6月21日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

ニュースを見ていますか?

公立中学校の定期試験では、しばしば「時事問題」とやらが出題されます。学校によっては、先生が「時事プリント」のようなものを配布し、そこから何点分か出題されるようです。教科書と直接の関係がない「時事問題」を出題することの是非は置いておくとして、今日、どのようなニュースがあるのかは知っておくべきでしょう。新聞、テレビ、ネットなど、ニュースを知るためのツールには事欠きません。自分が求めればいくらでもニュースは入ってきます。にもかかわらず、授業のなかで、最近話題の話を振っても「なんですかそれ?」という反応をするのは、ただただニュースを見ていないのでしょう。あるいはニュースを見てはいても、たいして興味がないので、忘れ去っているのでしょう。中学生の皆さん、ニュースを見ましょう。そのニュースをより深く見ようとしましょう。そして、そのニュースについて考えてみましょう。

 

というのも、近年の入試には、現代社会における問題について読ませたり、考えさせたりする問題が多く出題されているのです。例えば、今年の東京都の英語の会話文のテーマはAIでした。数人の生徒がAIについて話し合う場面が問題になっているのです。

Daiki:Will AI make our lives better?

Bella:I think so. We will use AI in many things. It’s getting better and better.

Chika:Wait. I heard that AI machines would take the place of people in some jobs in the future. I am worried AI will change our lives dramatically.

Daiki:I understand your feelings. We don’t know how AI will change our lives. No one knows what the future will be.

Bella:There are things AI can do and things AI can’t do. It is necessary for us to understand that.

ある生徒はAIを肯定的に捉えているのに対し、別のある生徒はAIが社会を支配することに不安を抱いています。まさに現代社会と同じですよね。この子たちは高校生の設定なのですが、これほどAIについて真剣に議論している高校生がいるでしょうか。大人の中にも、AIというものはどこか遠い国の話としか思っていない人もいますが、これから社会に出ていく中学生にとっては、AIとの競争は避けることができない現実問題なのです。社会に出るときに、AIとの仕事の奪い合いは多少なりともあるでしょう。であれば問題に直面してあたふたするのではなく、予め諸々の問題を想定しておくべくでしょう。想定とまではいかなくとも、そういうことがあるのだという現実ぐらいは知っておくべきです。この試験問題こそが、東京都からこれからを生きる受験生に向けられたメッセージなのです。似たような問題として、神奈川県ではプログラミングがテーマとして出題されました(To learn compurter programming and understand the process of thinking will help you when you solve problems or finish tasks.)。このような問題が出題されたときに、「AI?何それ?何かのキャラクター?」「プログラミング?何それ?何かのプロのこと?」などという次元では、書かれてあることを理解するのに相当な時間を費やすことになります。予備知識がなければ、本文を読み進めながらAIやプログラミングがいったいどういうものなのかを推測していかなければならないからです。もし、AIやプログラミングを知っていたならば、内容の入りやすさは劇的に変わっていたでしょう。

 

さらに佐賀県の問題には、こんな文章があります。

Kazuki:My grandfather may have a car accident someday. I often hear that old people have car accident when thay drive cars. He looks fine, but now he is seventy-six years old. He sometimes says he cannot see things clearly.

Bob:I see. Will he stop driving the car?

Kazuki:I don’t think so. He has to use a car because he has some problems in his legs. It is difficult for him to move around without a car.

Bob:That’s a difficult problem.

この文章が何について話しているかお分かりでしょうか。近年、高齢ドライバーの事故のニュースをよく耳にします。そのたびに「高齢者に免許を持たせていいのか」という意見が出てくるのは事実です。そして、ここ数年で免許返納者が増えているのも事実です。なんと、この話の続きには、家族がおじいちゃんに運転するのをやめるように頼んでも、おじいちゃんは怒って、「自分は50年以上も無事故なんだ」と言う、という何ともリアルな場面も出てきます。この文章は、「これから高齢者がさらに増えていくので、何か考えていかなければならない」というセリフで終わります。これも、佐賀県が次代を担う若者に向けて投げかけていることなのです。これから君たちのおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんが年を取ったとき、君たちはどうしますか、と。あるいはお年寄りが暮らしやすい街をどのように作っていけばよいと思いますか、と。

 

他にも、スマホの話、子どもの運動不足の話(今年の入試は運動関連の問題が多くでました)、地震訓練の話、など面白い文章、大人が読んでも考えさせられる文章があります。もちろん受験生には、この中からいくつかは解いてもらいます。そのときに、英語以外の経験(ニュースで見たこと、学校で知ったこと、職業体験で経験したことなど)は役に立ちます。私は子どもたちに勉強を教えていますが、勉強だけができる人間ではいけません。勉強以外にもしっかりアンテナを向けて、広く知識を吸収していきましょう。そして是非、保護者の皆さんも、今日の深く考えさせる入試問題を見てみてください。

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