2024年6月21日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

be動詞と一般動詞

英語の現在時制は中1で勉強します。中1英語の達成目標は「現在時制」を使えるようになることだといえます。そのために学校の授業も塾の授業も「be動詞の肯定文・否定文・疑問文」、「一般動詞の肯定文・疑問文・否定文」、「三単現のsが付く肯定文・疑問文・否定文」「疑問詞を使う疑問文」などと細かく区切りながら、一つひとつを定着させようとします。それにもかかわらず、塾に通っているか否かに関わらず、現在時制でのミスや理解不足が目立つのはどうしてでしょうか。実は、この細切れの指導こそが英文をつくることができない、動詞を使いこなせない原因にもなっているのです。

 

be動詞を勉強するときに、指導者は何を強調するかというと、「主語がIのときはam、Youや複数のときはare、単数のときはis」という部分です。というよりもほとんどの指導者がその選択さえできれば申し分ないと思うことでしょう。事実、be動詞単独の問題でこの選択を誤る子はほとんどいません。どんなに英語が苦手な子でも、「I am、You are、He is」という単純作業ぐらいはできます(今や小学生でもできるでしょう)。

 

その後「一般動詞」というものの存在を知ると、今まで容易に問題を解けていた子の頭が混乱し始めます。動詞といえば「am、are、is」しかなかった世界に、「run、play、have、swim、go…」など大量の言葉がもたらされるのです。一般動詞に入り混乱する原因はとりあえず2つあります。1つ目は、「be動詞」と「一般動詞」をどう使い分けるかを理解していない点。もう1つは大量の動詞が登場して、暗記がそれに追いつかない点です。暗記に関しては、しばらく英語を勉強していれば自然と身に付きますし、そもそも日常で使う動詞(help、cleanなど)が多いのでそれほど問題視はしません。問題なのは「be動詞」と「一般動詞」の境界が曖昧であることです。最初にbe動詞を勉強するからか、どんな英文をつくるときにも、I am(もしくはI’m)からしか始めることができない人がいます。「私は公園でサッカーをします」を英文にすると「I’m play soccer in the park.」としてしまうということです。はじめの段階で「be動詞と一般動詞はいっしょに使わない」「動詞は一つ」ということを徹底しないと、I’mの残像がずっと残り続けるのです。これは決してレアケースではなく、一般動詞の習い初めには当たり前に見られる光景です。しかしそんな間違いをしていた子も、一般動詞の文だけに取り組んでいれば、I play soccer.と当たり前のように構築することができます。それは一般動詞になれてきたというよりも、be動詞の存在を忘れているともいえるかもしれません。そして何よりも、一般動詞(三単現のsがつかないもの)という単元は、主語も時制も何も見ずにただ動詞を入れればよいので、英文を読む力が無くても容易に解答することができるのです。

 

順調に見える中1の前に大きな壁が立ちふさがります。それが三単現のsです。簡単だった一般動詞ですが、ここから「主語」と「時制」の吟味という作業が加わることとなります(中1では時制の吟味はほとんどやりませんが、中2以降のことを考えて青凜館では主語と時制をどちらも吟味します)。英語という言語は日本語と違ってある種の「型」にはめることが重要ですので、一般動詞にsをつけるにしてもつけないにしても根拠をもって行わなければなりません(何となくが通用しないのが英語なのです)。日本語では「彼はサッカーをします」でも「彼がサッカーをします」でも多少のニュアンスは違いますが、言っていることは同じでどちらも間違いではありません。しかし英語では「He plays soccer.」だけが正解で、「He play soccer.」では認めらないように、「型」から逸脱したものに関しては容赦なく減点がなされます。大事なことなのでもう一度言いますが、英語において「主語」と「時制」を見る癖をつけましょう。こんな簡単な作業をサボって、本能や感覚で問題を解いているようでは中2からの英語に光明は見えません(このように大事なことを怠るのは英語に限った話ではなく、どの科目にも共通してあり得ることです。細かなミスが多いとか初歩的なミスが多いとか言う子は、やるべき作業をやっていない可能性が大なのです)。

 

「be動詞」「一般動詞」「三単現のs」という単元一つひとつは決して難しいものではありません。学校の先生も丁寧に丁寧に指導してくれてるはずです。しかし、この3つがランダムに出題されたとき、面白いように間違いがあふれ出します。「Are you play soccer?」などはその一つです。そしてここが英語の真の実力だといえます。ここを突破するためには「主語」と「時制」の吟味以外にさらにあることが要求されます。「動詞の後ろを見ること」です。動詞の後ろに形容詞が来ているか、名詞が来ているか、前置詞が来ているか、副詞が来ているかによって使う動詞が見えてきますし、補語や目的語の意識を植え付けていくことはこの先、「不定詞」「比較」「文型」「受動態」などの理解を容易にしてくれるのです(授業の中では、将来の理解を手助けするための知識の種をあちこちにまいています。伏線を張り巡らせるといえるかもしれません)。私は子どもが正解したところでもしつこく追及していきますし、不正解ならばなおさらしつこくなります。中1で学んだ現在時制を、中1のときに正しく理解をしていなかったのであれば、中2だろうと中3だろうと、はたまた高校生であろうと現在時制の勉強から始めなければなりません。その基礎工事をすっ飛ばしたところで、知識の積み上げは望めません。

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