2024年9月11日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

長年子どもたちの指導をしてきて、「この子は伸びるな」というものが分かってきました。伸びる子というのは、例外なく「できないことを悔しいと思う」のです。小テストでも、授業でも、模試でも、自分の力が及ばないときに本気で「悔しい」と思える子は、適切な指導を受ければ間違いなく伸びていきます。それに対して悔しいと思えない子は、あまりにもできないことが多すぎて、何をやっても到達目標までたどり着けないので、できないことが当たり前になっています。ですのでそのような子の指導をする際には、できていないことをはっきりと「それではだめだ」と伝えて、勉強ができない事実を「悔しい」と思わせなければなりません。特にこれまで勉強にきちんと向き合ってこなかった子の場合、勉強できないことを「悔しい」と思ったことなく、とりあえずその場しのぎの態度での勉強を続けてきたため、塾に入り客観的に自己の学力と向き合ったときに大きな衝撃を受けます。「自分はこれほどまでに知識の定着がなかったのだ」と初めて痛感するのです。大事なのはここからどうするかです。これ以上自分の不出来と向き合いたくなければ、特別なことは何もせず、今までどおりのペースで勉強を続ければいいでしょう。自分はそれほど傷つきませんし、志望校には合格できないという多少の痛みはありますが、そんなことは高校入学すればすぐに忘れて、新たな友達とともに楽しい高校生活を満喫するでしょう。しかし、自分の不出来を嘆くならば、今までのペースを変えていかなければなりません。具体的には、「勉強時間を増やす」べきです。現状維持ではなく現状を打破していこうと思えば、今まで以上に分厚く高い壁に直面することは避けられません。問題自体の難しさに、これまでの不勉強が積み重なっているので仕方がないでしょう。塾の指導者は壁の乗り越え方や、ペース配分を示すことはできますが、実際に乗り越えていくのは子ども自身ですので、勉強に対する主体性がなければ無駄な努力に終わってしまいます。

 

青凜館の講座生にもようやく勉強ができないことを「悔しい」と思い始めた子がいます。その子はその子なりに努力をしているのでしょう。そしてこれまではその程度の努力でそこそこの点数が取れてきたので、それで十分だと思っていたのでしょう。しかしふたを開けてみると物事の端々だけをつまみ食いして、肝心の本質をほとんど知らない、問題が解けないという非常にヤバいところに行きついています。これはその子に限った話ではなく、多くの中学生に共通することです。だからこそ、そういう子には「それではだめ」「これを知らないとこの先に進めない」とはっきり言います。子どもたちはそんなことをほとんど言われたことがないため「面倒くさい大人だな」と思っていることでしょう。でも青凜館は子どもの成績維持を目指しているのではなく、成績を大きく伸ばすことを目指しているので、そのために必要なことはどんどん言っていきます。粘り強く指導しますので頑張ってついてきてください。

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