2024年2月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

「無料」と「有料」

「無料」「0円」「50%OFF」という文言に惹かれない方はいないでしょう。誰しもが2万円支払うよりも、1万円のほうが良いし、無料ならばなお幸せです。売れ残ったお惣菜が3割引きならば大して欲しくなくても買うかもしれません。目の前で「半額」のシールが貼られようものならば、店員さんがシールを張る瞬間を狙っていくでしょう。多少鮮度が落ちていようと、多くの人が手に取った商品であろうと、「半額」という文言一つでそれを相殺することができるのです。

 

本日も複数の学習塾のチラシが折り込まれていました。異様なほどの笑顔で生徒の指導している写真であったり、肩を組んでガッツポーズを決めている写真であったり、少しでも塾に興味を持ってもらおうと工夫を凝らしているのでしょう。そして何よりも、どのチラシにも例外なく「無料」の二文字が記載されています。ただでさえ生徒の募集に苦心している昨今ですので、こうでも書かない限り生徒と売り上げを確保することができないのは分かります。分かりますが、私は「塾としてのプライドはないのか」と思います。無料にするということは、「自塾の指導はその程度の価値しかありません」「知識をタダで提供します」と言っているようなものです。また無料だからと言って講師への給料は発生するので、誰かがその分を賄っているのです。もちろん無料分を負担しているのは在塾生となります。

 

青凜館は、無料の講習を行いません。多くの塾で「春期無料」「入塾金無料」などと謳いますが、当塾は指導に必要な費用とサービスの対価を適正にご請求しています。もちろん今年の春期講習も授業料をお支払いいただいています。ただし、青凜館の春期講習は4日間または5日間の日程ですが、講習費用からテキスト代を差し引くと、たった1日分の授業料にしかなりませんので、普通の感覚(経営者の感覚)からすると破格料金であるといえます(無料講習を行っている塾があるので、金額を支払うというだけで「割高」だと思う方もおられますが…)。しかし、1日分の授業料であっても、指導の対価をいただくことは、青凜館としてのプライドです。そして授業料をいただく以上、無料としている他塾以上の指導を提供します。

 

少し話が変わりますが、文章を書く際には論理矛盾をしてはいけません。「論理」については当塾の国語の授業で徹底的に指導していくところですが、今回は基礎中の基礎について簡単に説明します。例えば、「今日は雨が降っているので、(   )。」という文章の空欄にはどんな言葉を入れたらよいでしょうか。

 

「今日は雨が降っているので、家で本を読んで過ごした。」

「~ので」という接続助詞はその前に原因・理由を示し、その後の結果を導くので、これであれば論理矛盾をすることなく、文が完結しています。

 

「今日は雨が降っているので、昨日は寝坊した。」

これは「雨が降っている」という原因から「昨日の寝坊」を導くことには無理があります。意味が通っていませんし、相関関係があるかさえ不明です。

 

このように文章を読む際には、接続詞や助詞に注目し、「理由」と「それによって導き出される結果」(いわゆる因果関係)を意識して読み進めることが基本であるといえます。

 

では次の一文はどうでしょうか。

「自信があるから授業料2か月分無料。」

これは某個別指導塾のCMで流れたものです。CMでは聞き流してしまいそうですが、よくよく考えると「?」が付きませんか。自信のあるものや唯一性のあるものにはそれなりの対価が伴うのが普通です。プロが仕事の対価を受けとるのは至極当然なことなのです。にもかかわらず対価を頂かないというのは、自信があるからなのでしょうか?その考え方からすると、青凜館は授業料を頂くので「自信がない塾」ということになってしまうのでしょうか?いや、むしろ真逆です。では、「2か月分無料」にしなければならない本当の理由は何なのでしょうか。これは、現代において強く求められている「与えられた情報を読み取り、正しく判断する力」だといえるかもしれません。

 

それでは最後に青凜館の授業料についてCM風に述べてみます。

「青凜館では、自信があるから授業料を適正に頂き、その分責任ある指導を行います。」

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