2024年2月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

3分の2

今日はこの数字について考察していきましょう。

中2のこの時期、数学では「確率」というものを学びます。「大小のサイコロ2つを振って、出目の和が5になる確率を求めよ」のようなものですね。福岡県入試ではそんなに難しい出題はありませんが、全国的に確率の大問は深い分析力が求められる傾向があります。

 

さて、では冒頭の「3分の2」について説明します。これは、福岡高校に合格する確率です。今年の福岡高校の定員は400人ですが、600人の中学生が受験をしているそうです。400人の枠を600人が争っているわけですから、合格する確率は400÷600=400/600=2/3となります。しかし、この答えには大きな欠陥があります。現在確率を勉強している中2生はおわかりですね。それは、どの生徒が合格するのも「同様に確からしい」とは言えないという点です。3分の2という確率は、どの生徒も同様の確率で合格する場合の確率なのですが、実際の入試でそんなことはありません。受験する時点で間違いなく合格するだけの実力を持っている子もいれば、ほぼほぼ賭けのような子もいるでしょう。「倍率1.5倍(合格確率3分の2)だから、大丈夫だよ」「2倍超えているから別の高校にしたほうがいい」などと倍率で踊らされるのはナンセンスであり、単に合格するのに十分な実力を身につければよいだけの話なのです。外形だけで判断するのではなく、実体を見極めなければ正しい判断を下せないでしょう。

 

各高校の大学合格実績についても同じことを言えます。トップ校であれば国立大学や難関私立大学に進学する人が多くいます。逆に、偏差値の低い高校であれば、地元の私立大学や短大、専門学校もしくはそのまま就職するパターンが多いです。しかし、それらはあくまでも「過去」であって、君自身にあてはまるわけではありません。つまり、トップ校に行ったとしても自分自身が努力しなければ福大、西南大の合格だって難しいでしょう。また偏差値の低い高校で、ここ数年九州大の合格者がいないとしても、地道に学力を積み上げれば合格することもできます。外形的には確率0だったとしても、努力することで400分の1の結果にすることができるのです。だからこそ受験は平等であり、努力する価値があるのです。

 

「レタス○○個分の食物繊維」「タウリン○○mg配合」「○○%の人が効果を実感」などの数字が人の心を支配します。その数字だけを見て、良い悪いを判断しがちですが、本当にそれでいいのでしょうか。「絶対」と「相対」という対義語があります。最新の携帯電話が10万円だとしたら、これは高いと感じます。では、世の中の携帯電話のすべてが15万円だとしたら、10万円の携帯電話はお得に感じるでしょう。また1万円の携帯電話であったとしても、1ヶ月で壊れてしまっては割高に思います。学習塾の授業料や授業内容にも同様のことが言え、「表面上の授業料」や「耳に優しい言葉」だけでなく、様々な条件を比較・検討しなければ、損をすることだってあるのです。社会で生きていくためには「絶対的な見方」と「相対的な見方」をしていく必要があります。そのような見方は大人になれば自然とできるようになるわけではありません。小さいころから「どんな言葉に触れて」「どんな問題に対峙して」「どう解決してきたか」が重要です。そして、その経験の場が受験もしくは受験勉強にあるのです。成長のない受験勉強には何の意味もないのです。

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